今年の梅雨はあっという間に明けてしまい、水不足が心配されるかと思いきや、何だかんだよく雨が降ってジメジメした日々が続いていますね。

京都のほうでは、修学旅行中の学生さんや他県ナンバーの車を目にする機会が増えてきて、祇園祭の時期なこともあり、活気づき始めているのは大変喜ばしいことです。

さて、今回紹介する装具は『骨折に対する足底装具』についてです。

よく皆さんが目にする機会が多いのが、偏平足に対して使用する中敷タイプ、いわゆるインソールと呼ばれるものかと思います。

今ではデパートや靴屋さん、ネットショップで売られていることも多いので、実際に使用されている方もいらっしゃることでしょう。

今回紹介する足底装具はそれらとは目的が少し違い、骨折部分を安静にして治るまでの間、出来るだけ動かさないようにすることが大事になってきます。

人間の足は通常、片足26個(種子骨含め28個)の骨で構成されており、それを腱や靭帯などで繋いでいる状態です。

よって部分的に安静にさせることは難しくなるので、プラスチックで足裏全体を支えてあげ、ソールに角度をつけることによって普段通りの歩き方(蹴りだし)に制限をつけることを目的とした足底装具を製作することが多いです。

骨折部位によって、土踏まずを構成する内側の縦アーチを強調したり、特に荷重をかけたくない場所を凹ます(免荷)してあげたりなど、いろんな方法でアプローチしていく必要があります。

通常、ギプスと同じように治療期間が終われば外すことになるので、それまで医師の指示に従ってしっかり骨折部分を休ませてあげましょう!