今季の冬は特に冷え込みましたが、日中が暖かくなる日も段々と増えてきました。

まだまだ寒暖差があるので、体調管理には気を付けたいと思います。

さて、今回は患者様からのご質問が多い装具代金の一時立て替え払いについて概要を少し触りたいと思います。

通常、健康保険証を事前に提示しておくことで、

①病院で医師の診察・診療を受ける

②病院会計窓口で1~3割の自己負担額を支払う

という流れになりますが、コルセットやサポーターなどの装具に関しては病院会計とは別で、一旦全額自費にて我々義肢装具士にお支払いいただいた後、還付請求を必要とします。

大まかな流れとしては、

①医師からの処方でコルセット・サポーターを作る

②装具代金を全額自費扱いで担当の義肢装具士に支払う

③医師の意見書・装着証明書と装具の領収書を受け取って、加入している健康保険が発行している療養費支給申請書と併せて保険窓口に提出する

④審査が入るため、遅い場合は2~3か月後に自己負担額を引いた(7~9割)が振込で還付される

ここに加えて、乳児・子ども医療や学校のケガで使える災害共済給付制度などの、市区町村・学校が管理する保険も併用可能ですのでさらに混乱されることでしょう。

ですが、これら全ての保険は装着から2年間の申請期限がありますが、申請を忘れてしまうと未請求の通知が来ることもないので、永久に還付されません。

装具を作られる患者様は当然ですが初めての方が圧倒的に多いので、この面倒な申請手順を煩わしく感じるかと思いますが、必ず還付申請を忘れずに行ってください。

我々義肢装具士もできるだけわかりやすく説明をするように気を付けていますので、ご不明なところは遠慮なくお問い合わせください。