だいぶ暖かくなってきて、日中は半袖シャツの方も増えてきた印象ですが、突然肌寒い日もあったりして体調管理には気を付けたいものです!
今年はマスクの自己判断化やコロナの5類引き下げなどの影響なのか、ゴールデンウイークも大変にぎわっていたように思います。少しずつ人の流れが元に戻っていくと良いですね!
さて、今回紹介する装具は側彎症用装具になります。
側彎症はざっくり説明すると、長年の姿勢による脊柱(いわゆる背骨)変形であったり、思春期の原因不明の脊柱変形だったりします。
名称の通り、側(横に)彎(湾曲)している症状を指しています。実際は脊柱が横方向だけに曲がっていることは少なく、前後方向や回旋(ねじれ)もあって複合的に「曲がって」いることが多いです。
今回の症例は未成年の患者さんの側彎症でしたので、放っておくと成長期の骨成長に合わせて湾曲が悪化する可能性があり、
硬性コルセットによる保存療法となっています。
黒色同色で分かりにくいですが、内側にある厚めのクッションパッドやベルトにより、変形の矯正や予防を行います。
年齢的にも患者自身に受け入れられにくい装具の代表例ですが、この装具に限らずできるだけ丁寧な説明を常日頃から心がけていきたいものです。